阿蘇ぐらし・熊本ぐらし  by 木のいえ設計室くわくわ

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2015年 03月 11日

3月11日 

3月11日 

人それぞれの記憶。

ラジオで聴いた追悼記念式典での19歳の女性の言葉。

津波に流され、ようやく自分は流れていたがれきにしがみついていた。
すぐそばにいて、助けを求めていたおかあさん。
傷ついて、動けず、私もなんとか助けたかった。でも思うように出来なかった。
このままでは自分も溺れてしまう、そう思った彼女は、行かないで、というおかあさんの
声を後にして、泳いで行って助かったと。

どれほどの数の方が、家族、親戚、友人、仲間を助けられなかったと悔やんでいる?
どれほどの方が、自分を責め続けている?

東日本で被災された方たちの心の奥に、ずっと潜んでいるその気持ちはきっと
自分の生がつきるまで、消えることがないと思う。

想像することが出来ない。
私には。

たった4年前、この国で起きたこと。

亡くなられた方、ご遺族の方たちの魂が安らげることを祈りたいと思います。
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by kuwakuwa39 | 2015-03-11 22:17 | ひとりごと | Comments(0)
2015年 03月 05日

26歳の建築家が過去から今問いかけてくる

健康に暮らす家木のいえ設計室くわくわ




カンボジアに住む友人と、最近よく話をする。

今時はスカイプで何時間でも話ができるから、遠い所にいる気がしないほどに
お互いの現状を知っていたりもする。

その友人は東京のある紅茶専門店で出会ってからすでに40数年のおつきあいになる。
お互いに結婚をし、子どもを育て、60歳を過ぎて尚、建築の仕事に関わっている。

私が建築の仕事をはじめたのは30代後半だったけれど、彼は大学で建築を学び、
26歳で一級建築士となり、30代で故郷に戻ってから長く設計事務所を経営していた。

木造の美しい家を設計してきた。
架構の美しい図書館を設計し、賞も受賞した。

そんな力のある設計者だった彼は、日本での仕事に区切りをつけ、縁のあった
カンボジアで仕事を始めたのが5年前になる。

彼が20代の頃に書いた、建築に関する論文を読み返す。
建築、というより生、についての考察が記されているように思える。

自分がどういう生き方をしたいのか、どんな空間をイメージして建築に関わるのか。

ただ、建物を建てることを目指すのではない。
生き方としての建築はどうあってほしいのか。

今、家作りに関わる人間のどれくらいの人がこの大切なことに心砕き、設計を
しているだろう。

私自身を内省しながら、改めて彼の論文をまた読み込んでみたい、と思っている。

梵建築工房



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by kuwakuwa39 | 2015-03-05 22:46 | 建築 | Comments(0)
2015年 03月 04日

家づくり、自分で作る?ーその1 土地のこと

阿蘇では、古家も、古民家も新築も、自分たちで施工する方がいます。
もちろん、日本中でこの動きは広がっていると言えるかもしれません。

私の友人が暮らす笠間市には、基礎から建前、内装、すべてをセルフビルドで建てた女性たちもいます。
やればできる、のです。
ただし、彼らは職業が大工や木工家ですが。


ご夫婦でビニールハウスに暮らしながら、何年もかけて、ご自分たちが納得できる家づくりを進めてい
る方もおられました。
基礎など、型枠からこだわっていて、それは美しい仕上がりでした。


そこで、セルフビルドについて、順を追って少し書いてみようと思います。


○土地について

1)農地の場合
・農地の場合には、各自治体にある農業委員会に、農地転用申請をしなくてはなりません。
 (農業振興地域以外でしたら、比較的簡単に転用は可能になっているようです。)

農地転用に関する会議は隔月、毎月、など自治体によって締め切りの日にちも決まっている
ので、まずは農業委員会に相談してみてはいかがでしょうか?

(新規就農を希望する方も、農業委員会では後継者がいない方から田畑の利用についての
相談を受けている場合もあり、田畑として利用したい場合にも行ってみてはどうかと思います。)


書類などがそろえば、農地転用も自分で行うことができます。
測量が必要な場合には、やはり専門家に依頼する方が安心です。

・土地家屋調査士
・行政書士
・建築家
申請は可能です。

農地転用するためには、家の図面も必要です。
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by kuwakuwa39 | 2015-03-04 23:11 | 建築 | Comments(0)
2015年 03月 02日

リフォ−ムで出来ること

本物の木でリフォーム木のいえ設計室くわくわ




あるお宅のリフォームをお受けした際、解体して分かったことがあまりにも驚くべき
ことだったので書いてみたい。

お借りした図面。
きちんとした製図の中には設計者の意図が反映されていて、これならば構造などに
問題はない、と判断して解体を始めた。

入っているはずの筋交いがない。
換気扇をいれるために筋交いが切られている。
入っているはずの床下の断熱材は一切、一カ所も入っていない。
床板の下にあるはずの合板は張られていない。(だから、素足で床に立つことができない
ほど冷たかったわけだ。)
などなど。

設計者がいれば、当然工事監理を資格者が行うことになる。
工務店や大工は、工事監理を受けることで緊張感と図面に忠実な施工をしなくてはならない。

ところが、熊本では工事監理者が工務店内部で行うことが当たり前のようで、このお宅でも
設計者の監理は入っていなかった、と言う。

むかし、東京での現場で、床下をみると、コーヒーの空き缶がごろごろ転がっていたり、木材の
かけらがそのままになっていたり、ひどい現場も相当みてきた。

家は人の「気」で出来ている。

木材や建材だけで出来ている訳ではない。

やっつけ仕事で終えた家。
低価格で請け負った大工が建てた家。
急がされて作った家。
文句をいいながら建てられた家。

残念ながら、高度成長期の家にはそういう家が多かった。
家に罪はないけれど、もしリフォームやリノベーションで関わることになるとしたら、
今度は幸せな家にしてあげたいな、と思う。

作る人にも、住む人にも心地よいと思えるような家。

30年経った家も、リフォームで生き返るのです。
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by kuwakuwa39 | 2015-03-02 23:28 | 建築 | Comments(0)
2015年 03月 02日

リフォ−ムで出来ること

本物の木でリフォーム木のいえ設計室くわくわ




あるお宅のリフォームをお受けした際、解体して分かったことがあまりにも驚くべき
ことだったので書いてみたい。

お借りした図面。
きちんとした製図の中には設計者の意図が反映されていて、これならば構造などに
問題はない、と判断して解体を始めた。

入っているはずの筋交いがない。
換気扇をいれるために筋交いが切られている。
入っているはずの床下の断熱材は一切、一カ所も入っていない。
床板の下にあるはずの合板は張られていない。(だから、素足で床に立つことができない
ほど冷たかったわけだ。)
などなど。

設計者がいれば、当然工事監理を資格者が行うことになる。
工務店や大工は、工事監理を受けることで緊張感と図面に忠実な施工をしなくてはならない。

ところが、熊本では工事監理者が工務店内部で行うことが当たり前のようで、このお宅でも
設計者の監理は入っていなかった、と言う。

むかし、東京での現場で、床下をみると、コーヒーの空き缶がごろごろ転がっていたり、木材の
かけらがそのままになっていたり、ひどい現場も相当みてきた。

家は人の「気」で出来ている。

木材や建材だけで出来ている訳ではない。

やっつけ仕事で終えた家。
低価格で請け負った大工が建てた家。
急がされて作った家。
文句をいいながら建てられた家。

残念ながら、高度成長期の家にはそういう家が多かった。
家に罪はないけれど、もしリフォームやリノベーションで関わることになるとしたら、
今度は幸せな家にしてあげたいな、と思う。

作る人にも、住む人にも心地よいと思えるような家。

30年経った家も、リフォームで生き返るのです。
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by kuwakuwa39 | 2015-03-02 23:27 | 建築 | Comments(0)