阿蘇ぐらし・熊本ぐらし  by 木のいえ設計室くわくわ

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2010年 12月 18日

伝統構法は生き残れるか?

安全な家づくり
木のいえ設計室くわくわ

今日、これ木連 主催の勉強会に参加してきました。

二年前から始まった、伝統構法の家づくりのためのデータづくり。
国交省で、これまでおざなりになってきた伝統構法の検証を行い、スムーズに建築が出来るようにすることを目標に3年という期限つきで、検証がスタートしました。

昨年、関東、関西の建築方法を用い、2棟の実物大を使った振動実験や、土壁、構造体、仕口などそれぞれのデータ取りなどが進められて来ました。
昨年の振動実験では、阪神淡路大震災級の揺れによって、どれくらいのダメージがあるかが検証されました。動画 を見る限りにおいては、倒壊することもなく、建築基準法での耐震基準は満たされています。

しかし、さらに1.5倍程度の地震震動を与えると、構造材等にかなりのダメージが起こります。
地震後も、安全に暮らす事ができるような伝統構法の家づくりをするためには、使用している部材の寸法の大小で、かなり耐久性に違いが出るとのことも分かり、今後の設計手法に工夫が必要ということがわかります。

これまでの2年間の総まとめが、12月発行の『建築技術』に掲載されています。
今日、発表された方のお話では、充分な検証をするための実験モデルや、設計手法の事例などを集めて、いざ実証、という段階になって、委員会の解散が決定。
新メンバーによる、新委員会が今年発足したとのこと。

詳しい理由は分かりませんが、これまでの積み重ねを無視して、あらたなメンバーでまた別に
検証を始めるのだとすれば、費用も日時も無駄、ということになります。

確認申請に手間取る、今の伝統構法が、少しでもスムーズに建築出来るようになることを
願わずにはいられません。

私の知人達には、伝統構法での家づくりをする設計者、大工がいますが、
日本の素晴らしい大工の技術が、このままでは滅びてしまいかねません。
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by kuwakuwa39 | 2010-12-18 21:24 | 建築 | Comments(0)


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