2011年 05月 15日
こどもたちの幸せのために 木のいえ設計室くわくわ 前回のブログを更新した数日後、3月11日の震災、津波、そして原発の大事故が起きました。 その日私は、この国、地球は、まったく今までとは違う世界になった、と感じました。 私達は、25年前に起こった、ソ連のチェルノブイリでの原発の大事故を知っていました。 そこで、どのようなことが起こり、どれくらいの大人が亡くなり、どれくらいの子供達が 放射能が原因で、亡くなったかを知っていました。 私達は、事故が起こった高い濃度の原発の現場で働く多くの人々が亡くなったこと を知っていました。 もし、40代以上の方で、こういう事実を知らなかったとすれば、それはあまりにも無知、というしかありません。 25年前、ソ連政府は、3日間という間、きわめて近い場所に建つアパートに暮らす数千人の住民にすら、事故のことを知らせず、国民に知らせず、その結果、大量の被爆をさせてしまいました。 しかし、現在の日本よりもまだましだ、と思うことは、数千台のバスを準備して、住民の避難を実行したことです。 原発で事故処理のために働いた人々には、まともな防護服も知識も与えられず、過酷な状況の中での労働を強いて、その後発病した労働者たちに対して、まともな治療、保証を与えませんでした。 そして、4年後、10年後、20年後、そして25年後の今年を迎えても、今なお子供達や大人の白血病や甲状腺ガン、内臓疾患、心臓病、流産、死産が続いています。 今、高濃度の地域に暮らしている若い方、妊婦さん、子供達を育てている保護者の方へ声を大きくして伝えたい。 今起こっていることは、現実です。 毎日呼吸している空気は、いままでのものとは全く違うものです。 どんなに、景色が美しくても、どんなに花が咲きほころうと、今までとは違う場所です。 お願いです。 これから生まれる命のために、今育っている命のために、 少しでも早く、少しでも遠くへ移住をしてください。 今の生活や仕事を理由にしている事態ではないことを知ってください。 学校を、幼稚園を変えることで、起こるかもしれないことの心配よりも あなたの子供たち、その子供たちが、健康で、生きて行く道を 考えてください。 今はなにも起こりません。 では3年後は? 10年後は? 20年後は? 今、放射能を浴びなければ、内部に取り込まなければ、起こらないかもしれない 健康被害を、子供達に強いることはやめてください。 私の息子は 難病を持って生まれてきました。 その原因は分かりませんでした。 子供が病気であるという事。 その病と闘うという事。 闘う子供を見つめるという事。 そして、その子供を失うという事。 こういう重い体験を、 どんな人にもしてほしくないと思うのです。 今、見えないことでも 私達は知っているのです。 お願いです。 仕事も、学校も、幼稚園も 生きていれば、元気ならば どんなことだって出来るのではありませんか? チェルノブイリ原発事故10年後 チェルノブイリ事故から20年 チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響
by kuwakuwa39
| 2011-05-15 00:01
| 家族
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